病院・介護事業所におけるISO9001認証取得の意義
すでに多くの企業が ISO9001 の認証を取得しており医療・介護機関等の分野でも ISO9001 の認証取得も増加しています。
この理由は
- 今後、第三者評価としての価値が重要になること、及び ISO9001 は、国際規格であること
- 病院、介護事業所等の経営システム改善、つまり狭義の品質向上のみではなく、経営全般に関わるシステム構築が ISO9001 によって可能
であることです。 ISO9001 導入の狙いは次の通りです。
- 顧客(患者・利用者様)重視の経営方針(=品質方針)が明確になる
- 職員全体が経営方針の意味を理解、日々行動に反映される
- 具体的は組織目標、個人目標を立て、実践される
- あいまいな責任と権限がなくなり、部門、個人の責任が明確となる
- サービス向上、ミス削減、効率化などの改善活動が日常化する
- 職員教育、人材育成が実行される
ISO9001 は経営システム、
いわば「経営品質」を向上させるための有力なツールです 。
ISO9001 はこんな課題に挑戦します
1. 組織の基本方針を明確化します
組織は顧客重視でなければなりません。的確に顧客のニーズ・期待を認識し、これらにこたえられる組織方針を明確にしなければなりません。 ISO9001 では顧客重視の品質方針を明確に文書化し、組織内全員に浸透、理解させます。
2. 組織化、つまり組織による業務の遂行が
できるしくみをつくります
個人ベースで行っている業務を、組織として遂行できるように、業務の責任と権限を明確化し、業務が遂行できるように組織化します。
3. 品質マニュアルを作成します 品質マネジメントシステムを記載した「品質マニュアル」を作成します。これは組織の品質マネジメントシステムについて記載した基本的な手順書となります。
4.品質マネジメントシステムのプロセスを確定します 品質マネジメントシステムを構成するプロセスを明確化します。このプロセスは、目標管理、サービス実現、顧客満足、内部品質監査、是正予防、改善、マネジメントレビューなどから成っています。
5. 業務の進め方(手順)を最適なものに標準化します 個人個人で異なっている業務、または明確とされていない業務の手順を最適化、標準化します。仕事の進め方を標準化することによって、ミスを未然に防ぎ、効率を最適化します。この作業は詳細な業務手順書を作成することが目的ではなく、教育とのバランスを考えて行ないます。
6. 部門目標、個人目標を設定し、その達成度を測定します 組織方針、組織目標に沿って、部門の目標、及び個人の目標を設定します。この目標は具体的で測定可能なものとし、その達成度を測定することとなります。
7. 職員の教育計画を立て、その実行と評価を行います 職員の教員計画を立てて、その教育を実施することとなります。この実施した教育が適切であったかどうかを自己評価します。
8. 内部品質監査、マネジメントレビュー、
是正・予防処置などの制度を確立します
自組織の手でシステムの運用を監査する制度、トップがシステムの有効性をレビューする制度、そして不良の再発防止、予防に対する処置の方法を決めた制度などを整備します。
9. 文書の管理と記録の確認を行います。 品質マニュアル、各種の規程や手順書、図面、仕様書などの文書の作成、承認、発行、改定に関する管理、および記録の保管に関する管理を行ないます。
10. 検査・測定を行ない、記録します 検査、測定を適切に行い、記録します。
また検査・測定機器の管理も適切に行います。
今や ISO9001 の認証取得は組織の第三者評価として重要な役割を担っています。 ISO9001 は単に医療ミス撲滅やサービスの向上を目的とした活動ではありません。
むしろ組織の経営品質、つまり施設経営のあり方、経営システムを改革してゆくための有力な手法です。
ぜひ、 ISO9001 導入で組織体質の改革を行ってください。
ISO9001 構築はこのように進めます
ISO9001 は、顧客重視の基本理念に基づいて組織の経営体質を改革するための経営手法です。組織間競争がますます激化する中で、これからの生き残り、及び差別化を考えるとき、 ISO9001 導入の意義は非常に大きいと言えそうです。
ISO9001 導入の主なステップは次のとおりです。
プロジェクトチーム発足とフレームワーク |
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プロジェクトメンバーの決定
ISO9001 の意義・コンセンサスの統一 |
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顧客ニーズに基づく品質方針、品質目標、部門目標の決定 |
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顧客ニーズの再確認、品質方針の確定
品質目標、部門目標の決定と行動計画策定 |
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部門の業務プロセスフロー、社内コミュニケーション確立 |
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各部門の業務フローを明確化し、手順書を作成
品質会議、部門会議等の会議システムを確立 |
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品質マニュアル、各種規程類の作成 |
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品質マニュアル作成、文書管理規程、目標管理規程、 内部品質監査規程、是正予防処置規程、などの作成 |
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品質マネジメントシステムの開始と運用 |
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方針、目標の発表、品質マネジメントシステム行動計画
作成および実施 |
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システム及びその運用レビュー、改善 |
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是正・予防処置の実施、改善の実施
内部品質監査の実施、マネジメントレビューの実施 |
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