06-6377-6177受付/9:00~18:00 休日/土日祝

メルマガ
申し込み

人事・労務 最新トピックス

「“転勤命令”、拒否されたらどうする?」

2025-09-04

📄【「転勤命令」の有効性と限界を説明できますか?】

人員配置のために「転勤」を命じたとき、
社員が「家庭の事情で無理」と言ってきたらどう対応しますか?

📍「転勤命令の有効性」
📍「家庭事情による拒否」

💬「会社命令だから絶対従うべき?」
➡ 実は“合理性”が問われます。

📌まずルールを整理すると…

🟦 転勤命令が有効とされる条件
👉 就業規則や契約書に転勤条項がある
👉 業務上の必要性が客観的に認められる
👉 不利益が過大でなく、差別的・報復的でない

🟩 無効とされるケース
👉 業務上の必要性が乏しい(嫌がらせ転勤)
👉 家庭事情を無視し、過大な不利益を与える
👉 根拠規定がなく、一方的に命令

⚠️実際のトラブル例

❌ 子の進学直前に一方的転勤→無効認定
❌ 報復人事としての地方転勤→権利濫用
❌ 拒否した社員を懲戒→不当処分認定

➡ 「転勤=絶対」ではなく、バランスと合理性が重要です。

👨‍💼社労士の視点
転勤命令の正しい運用フロー:

① 就業規則や契約の根拠を確認
② 業務上の必要性を客観的に整理・記録
③ 本人事情を聴取し、可能な限り配慮
④ 拒否時の対応は懲戒に頼らず慎重に判断

📣まとめ
“転勤命令”は万能ではありません。
合理性と配慮を欠いた命令は「無効」となり、
会社にリスクをもたらします。

就業規則の整備と誠実な対応が、会社を守る最善策です。

#転勤命令 #権利濫用防止 #就業規則 #社労士の視点 #労務管理の基本