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人事・労務 最新トピックス

「“変形労働時間制”と“裁量労働制”、何が違う?」

2025-08-27

📄【制度の違いを説明できますか?】

柔軟な働き方を導入したい会社からよく聞くのが――
「変形労働と裁量労働、結局同じでは?」という声です。

📍「変形労働時間制」
📍「裁量労働制」

💬「残業代を抑える制度?」
➡ 実は目的も要件も全く違います。

📌まずルールを整理すると…

🟦 変形労働時間制
👉 繁忙期・閑散期に労働時間を調整
👉 1か月単位/1年単位など種類あり
👉 就業規則・労使協定の整備が必須
👉 超過分は残業代が必要

🟩 裁量労働制
👉 対象業務は限定(研究開発、企画職など)
👉 実労働時間にかかわらず「みなし時間」で労働時間管理
👉 導入には労使委員会の決議・労基署届出が必須
👉 長時間労働対策として健康管理・面談義務あり

⚠️実際のトラブル例

❌ 変形制導入の協定不備→違法残業扱い
❌ 裁量労働の対象外業務に適用→未払い残業請求
❌ 制度を混同し、是正勧告・訴訟リスクに発展

➡ 「柔軟に働かせたい」思いだけで導入すると危険です。

👨‍💼社労士の視点
制度導入の正しいフロー:

① 制度目的に合った方式を選択
② 就業規則・協定・労使委員会の整備を徹底
③ 対象者に制度内容を説明・同意を得る
④ 実態と制度が乖離しないよう定期チェック

📣まとめ
“変形”と“裁量”は似て非なる制度。
違いを理解し、正しい導入手順を踏むことが会社を守ります!

#変形労働時間制 #裁量労働制 #残業代トラブル防止 #労務管理の基本 #社労士の視点