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人事・労務 最新トピックス

「“時季変更権”、正しく使えていますか?」

2025-07-07

📄【「時季変更権」、どう使えばトラブルにならない?】

有給休暇の申請が集中し、
「この日はどうしても出勤してほしい…」
そんなとき、会社側はどう対応すればよいのでしょうか?

📍「時季変更権」
📍「有給取得日の調整」

💬「有給は社員の自由だよね?」
➡ でも、“事業の正常な運営を妨げる場合”は会社も調整可能です。

📌まずルールを整理すると…

🟦 時季変更権とは?
👉 労働基準法第39条で、会社が有給取得日の変更を求める権利
👉 「事業の正常な運営を妨げる場合」に限り行使可能
👉 単なる“人手不足”や“繁忙期”だけでは原則認められない

🟩 行使の注意点
👉 具体的な支障が生じる証拠・説明が必要
👉 他の従業員への調整努力を尽くしたうえで行使
👉 行使理由が不十分な場合は違法扱い・トラブルのもと

⚠️実際のトラブル例

❌ 慣習的に繁忙期全員の有給を拒否 → 行使理由が不十分で違法指摘
❌ 十分な説明なく一方的に変更 → モチベーション低下やハラスメント認定
❌ 時季変更権を濫用して全て却下 → 行政指導・訴訟リスク

➡ 適正な運用を怠ると、違法・労働紛争・企業イメージ低下の火種に。

👨‍💼社労士の視点
時季変更権を行使する際の正しいフロー:

① 申請内容と業務状況を個別に検討
② 他の調整案を検討し、それでも支障がある場合のみ説明
③ 本人へ理由・状況を明確に伝え、記録を残す
④ 行使記録や対応履歴を保存し、運用基準を社内共有

📣まとめ
時季変更権の正しい理解と運用が、
“有給トラブル防止”と“働きやすい職場”のカギです。

「繁忙期だから全部NG」ではなく、
一人ひとりの権利と会社運営のバランスを!

#時季変更権 #有給休暇管理 #労働基準法 #トラブル防止 #社労士の視点 #働き方改革