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人事・労務 最新トピックス

「“出勤命令”を拒否した社員、懲戒処分にできる? ― 業務命令違反とその境界線」

2025-06-25

 


🏢【「出勤してください」に応じない社員、どう対応すべき?】

📍「今日は出社してください」と伝えたのに

📍「リモートがいいので行きません」

📍「行きたくないので有給にします」

…そんな“出勤拒否”のような対応、ありませんか?

💬「懲戒にできる?」

💬「正当な理由がなければ命令違反では?」

はい、条件次第では“懲戒処分の対象”にもなり得ます。


📌「出勤命令」は正当な業務命令の一つ

✅ 出勤の指示は、就業規則や業務命令権に基づく当然の指示

✅ 正当な理由(体調不良・災害・育児介護等)がなければ、「業務命令違反」とみなされる

✅ 特にテレワーク導入中の出社指示は“例外的対応”と明示しておくことが重要


⚠️懲戒処分とする場合の注意点

❌ 一度の拒否でいきなり懲戒はNG

❌ 感情的・場当たり的な処分はトラブルの火種に

➡ 懲戒処分には以下が求められます:

命令の正当性・必要性があること(合理性)

本人に事情を確認・弁明の機会を与えていること

段階的な対応(注意→指導→警告)を経ていること

就業規則に処分の根拠規定があること


👨‍💼社労士の視点

“出勤拒否”を見過ごさないための対策:

就業規則に「業務命令違反」の懲戒項目を明記

テレワーク方針にも“出社要請がある場合”の条件を記載

出勤命令時は「日時・理由・業務内容」などを文書で通知

記録を残しつつ、個別事情を聴取して冷静に判断することが重要


📣まとめ

“働き方の自由”が進む今こそ、

「会社が求める出勤」と「社員の自由」のバランスが問われています。

ルールを整え、毅然と・公平に対応できる土台づくりを。

#出勤命令と懲戒処分 #業務命令違反 #テレワーク時代の労務管理 #社労士の視点 #就業規則整備 #労務トラブル防止