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人事・労務 最新トピックス

「“退職願と退職届”、どう違う?―撤回できるのはどっち?会社側の正しい対応とは」

2025-06-27

📄【「退職願」と「退職届」、違いを説明できますか?】

社員から提出された書類。

タイトルを見ると…

📍「退職願」

📍「退職届」

💬「まあ、どっちでも退職の意思には変わりないでしょ?」

➡ いいえ、それぞれ法的な意味と扱いがまったく異なります。


📌まず違いを整理すると…

🟦 退職願

👉「退職したい」という“希望”の表明

👉 会社が承諾する前なら撤回可能

👉 まだ労働契約は続いている状態

🟩 退職届

👉「退職する」という一方的な意思表示

👉 原則、撤回不可(=効力が発生)

👉 受理した時点で、退職日までの契約が確定


⚠️実際のトラブル例

❌ 退職願を受け取ったあと、本人が「やっぱり続けたい」と言ってきたが、上司が拒否

❌ 退職届を預かり中に上層部が勝手に破棄 →「退職を無理やり止められた」と申告

❌ LINEや口頭で退職の意思を伝えられただけで、書面なしで処理 →のちに「そんなつもりじゃなかった」と主張

➡ 曖昧な対応が、不当解雇・強制退職・ハラスメント認定の火種に。


👨‍💼社労士の視点

退職申出を受けた際の正しいフロー:

「願」か「届」かをまず確認(文言・日付・署名)

本人の真意を面談で確認し、記録を残す

会社の承諾前であれば、退職願は“撤回可能”を念頭に

「保留扱い」や「受理日確定」を曖昧にしない


📣まとめ

退職対応でトラブルを防ぐカギは――

“書類のタイトル”と“会社の対応タイミング”にあります。

形式だけでなく、意味を正しく理解することが、会社を守ります。

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